断熱リフォーム リテラスプラス

ReTERAS-Plus Blog

2025-06-02

アルミサッシについて

みなさんこんにちは
大阪市で断熱リフォーム専門会社リテラスプラスの薮田です。
今日はアルミサッシについて説明したいと思います。
日本における窓といえばアルミサッシが主な材料です。アルミサッシが世に出る前は木製建具やスチール製のサッシが主な窓でした。アルミサッシが発売されたときは木製に比べると開閉がスムーズ!気密性、水密性能が高い、なんといっても施工性が高いなどのメリットが非常に高くて、一気にシェアを拡大して日本の高度成⾧で住宅が170万戸新築が建っていた時の生産性をカバーしてきました。そのアルミサッシ、実は住まいという目線でみると熱が伝わりやすさという性質はむしろデメリットでしかないのです。

こちらは住まいにおける熱流出の画像です

窓から熱が出入りしているのがよくわかります。その窓に熱伝導率が高いアルミサッシを使用しているという事は寒さ暑さの原因の窓であり、その問題は非常におおきいのがよくわかります。実際、先進国の窓でみると日本以外はアルミサッシはほとんどつかわれておりません。昨今のエネルギー効率や住まいの断熱性を考えるとアルミサッシは窓として見直す時期がきているのではと思います。

健康を守るための室温管理

住宅の寒さは、健康にさまざまな悪影響を及ぼすことが近年の研究で明らかになっています。以下に主な影響とその対策をまとめました。

1,血圧の上昇と循環器疾患のリスク増加

室温が低下すると血圧が上昇し、高血圧や脳卒中、心筋梗塞などのリスクが高まります。特に高齢者は室温の影響を受けやすく、室温が5℃下がると血圧が約5mmHg上昇することが報告されています 。

2,ヒートショックによる事故

暖かい部屋から寒い廊下や浴室への移動時に、急激な温度変化で血圧が乱高下し、ヒートショックを引き起こす可能性があります。これにより、失神や心疾患、最悪の場合は死亡に至ることもあります 。

3.筋力や心身機能の低下

寒い部屋では活動量が減少し、筋力や心身機能の低下を招く可能性があります。これが転倒や骨折、寝たきりの原因となることもあります。世界保健機関(WHO)は、冬季の室温を18℃以上に保つことを推奨しています 。しかし、日本の住宅の多くはこの基準を満たしておらず、室温が18℃未満の住宅が約9割を占めています 。

結露の発生とカビ・ダニの繁殖

アルミサッシの断熱性の低さ、熱伝導率の高さにより、冬場は結露が発生しやすくなります。 この結露が原因でカビやダニが繁殖しやすくなりアレルギーや喘息などの健康被害を引き起こす可能性があります

毎朝、窓にびっしりと付着した水滴を拭き取る作業にうんざりし、内窓の設置を決断されたお客様も多くいらっしゃいます。アルミサッシは熱を非常に伝えやすいため、外気の冷たさが室内側に伝わりやすく、サッシの表面温度が下がります。その結果、室内の暖かく湿った空気が冷えたサッシに触れることで、結露が発生します。熱伝導率が高いほど、結露が起きやすくなるのです。

アルミサッシの対策 窓の断熱性を上げるために

断熱性能を向上させるには、アルミサッシから樹脂サッシ、アルミ複合サッシへの変更が効果的です。樹脂サッシは熱伝導率が低く結露の発生も抑えられます。アルミ複合サッシは外側がアルミ、内側が樹脂で構成されており、耐久性と断熱性のバランスが取れています。リフォームで窓を変えるには非常に大がかりな工事となってしまうのですが、今では簡単に窓の断熱性能を上げるリフォームがあります。一番おすすめが内窓です。今ある窓の内側に樹脂製の窓を付けることで窓の断熱性能が格段と上がります。LIXILのインプラスやYKKapのプラマードなどが代表的な商品です。

今回は断熱で特に重要な窓についてお話しました。今年4月から新築の断熱性能等級4以上の基準を満たすことが法律で義務付けられました。等級4は1999年に制定された次世代省エネ基準に相当し、これまで最高等級とされていましたが、今では最低基準となっています。窓は住まいの断熱の基準をアップします。この機会に窓の断熱を検討してみてはいかがでしょうか?

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