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2025-08-05

大阪市で高まる“窓断熱”ニーズ

大阪市ではヒートアイランド対策基本方針が示すとおり夏の熱帯夜削減が喫緊の課題となり家庭用電気料金は2024年秋の補助終了後に月平均1,000円超の負担増となる見通しで家計を直撃しています。その解決策として注目されているのが内窓や高性能サッシを用いた窓断熱リフォームです。非破壊カバー工法なら住みながら最短一日で施工でき市の省エネ改修補助や国の「先進的窓リノベ2025」を活用すれば工費の半分近くを補助でまかなうことも可能になっています。

1,大阪市で窓断熱ニーズが急増する3つの理由

(1) 猛暑と熱帯夜の増加

気象庁データによると、2024年8月の大阪市の平均気温は30.4 ℃で最高気温は連日37 ℃前後に達しました。府市は2025年までに夏の熱帯夜を3割減らす目標を掲げていますが窓からの熱流入は外皮全体の約5割を占めるため開口部の断熱強化が不可欠です。

(2) 電気料金の上昇と省エネ意識

電気料金の補助縮小により関西電力管内の標準家庭で月1,000円以上の負担増が見込まれ、省エネが切実な課題になっています。断熱窓導入で冷暖房費が年8〜30%下がった実測データが示されており費用対効果が数字で証明されています。

(3) 健康・快適性への配慮

大阪府の熱中症死亡者数は2023年だけで43人に上り、その多くが高齢者でした。また2024年(令和6年):5月〜9月の救急搬送者数は 97,578人で、過去最多を記録。前年比で +6,111人(6.7%増) となりました。2025年5月~7月末段階で53,126人(消防庁の「週報」累計値より)前年を上回る数値となっております。

窓の断熱で熱中症対策になるという事にピンとこない方もおられますが、内窓+高性能ガラスを設置するとまったく違います。エアコンの効きもまったく異なります。

2、非破壊でできる窓断熱リフォームの選択肢

内窓(二重窓)

樹脂フレーム+Low-E複層ガラスの内窓を既存窓の室内側に追加するだけで、Uw値が6.2→1.5 W/m²Kまで低減した事例が報告されています。施工は1窓あたり約1時間、(ふかし枠が無い場合は20分程度)粉じんも最小で集合住宅でも採用しやすいのが特徴です。

カバー工法(外窓カバー)

既存枠の上から高性能サッシを被せるカバー工法なら半日で完了し、外壁を壊さず気密を高められます。

3、効果と費用対効果を数字で確認

かなりざっくりと説明してしまうのですが、窓断熱リフォームの費用は1窓あたり3万〜10万円がボリュームゾーンです。内窓設置後に暖房費が約30%削減された実測事例も報告され、平均回収期間は5〜8年とされています。LIXILの施工事例でも年間3.5万円の光熱費削減が確認され、高性能サッシへのアップグレードで効果はさらに伸びるとYKKが解説しています。部屋の大きさや窓の大きさにも左右されますので現地調査させていただくと計算して説明させていただきます。

4、2025年版 補助金・助成制度フル活用ガイド

大阪市の「住宅の省エネ改修費補助」は開口部改修を優先対象とし、内窓や外窓交換に対し工事費の最大4/5・上限70万円を交付しています。国の「先進的窓リノベ2025」は高断熱区分D2以上の窓に㎡あたり最大8万4千円、戸あたり上限200万円を支給します。両制度は同一箇所での重複は不可ですが、窓種を分ければ併用も可能と案内されており補助率50%超を狙うことも現実的です。申請は事業者が窓口となるため手続き負担も小さい点が人気の理由です。

5、施工プロセスと注意点

非破壊工法でも採寸精度と気密処理が性能を左右します。特に築古木造住宅は窓枠の歪みが大きく、現場調整を怠ると隙間風が残るケースがあります。気密テープやバックアップ材で枠周りを連続処理し、施工後にサーモカメラで熱漏れを確認すると安心です。

6、まとめ:今が「窓断熱」投資のベストタイミング

酷暑と光熱費高騰が続く大阪市では、窓断熱リフォームが快適性・家計・健康の三拍子を同時に底上げする最も費用対効果の高い対策です。補助金が潤沢な2025年度は特にチャンス。まずは内窓1枚から導入し、その効果を体感してみてはいかがでしょうか。

断熱リフォーム専門店
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