断熱リフォーム リテラスプラス

ReTERAS-Plus Blog

2025-06-26

断熱性能の低い家が健康寿命に与える影響とは

みなさん こんにちは 断熱リフォーム専門店リテラスプラスの薮田です。

今日は寒い家”がもたらす見えないバリアとは?についてお話したいと思います

「冬は家の中でも厚着をして震えている」

「朝、起きた瞬間に足元が冷えてつらい」

こうした声を多く聞く日本の住宅。実はそれ、断熱性能の低さが原因かもしれません。

私たちが暮らす住宅の“快適さ”は、体感だけの問題ではありません。実際には、命や健康寿命にも関わる重要な問題なのです。この記事では、断熱性能が低い家が健康にどのような影響を及ぼすのか、そしてそれをどう改善していくべきかを詳しく解説します。

■ 日本の住宅は「寒すぎる」?

日本の住宅は、欧米諸国に比べて断熱性能が低いと言われています。特に昭和~平成初期に建てられた住宅には、断熱材が薄かったり、入っていなかったり、単板ガラスの窓が使われていたりと、冷気の侵入を防ぐ工夫が不十分なものも多く存在します。室温が15℃を下回ると、ヒートショックのリスクが高まると言われていますが、日本では住宅の脱衣所やトイレなどの温度が10℃以下になることも珍しくありません。これが健康に悪影響を及ぼす第一歩です。

■ 断熱性能が低い家に潜む健康リスク

1.ヒートショックの危険

暖かい部屋から寒い浴室・脱衣所へ移動したときの急激な温度変化による血圧変動が原因で、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすことがあります。これは「ヒートショック」と呼ばれ、特に高齢者にとって命に関わる重大なリスクです。特に、冬場の入浴時に多く発生しており、日本では年間1万9000人以上が入浴中の事故で亡くなっているというデータ(※厚労省・消費者庁調査)もあります。これは交通事故による年間死者数よりも多く、見過ごせない重大な健康リスクです。

2.慢性的な体調不良・免疫力低下

これまでは冬に風が多いのはウイルスの感染者と接触する時間が多いのが理由で、気温と特に関係はないとされてきました。しかし近年の研究結果で、寒さが人間の免疫力を低下させるという事がわかってきました。家の中で寒さを感じ続けることで、体が常に冷えている状態になります。これは冷え性の悪化・血流障害・免疫力の低下につながり、風邪をひきやすくなったり、アレルギー症状を悪化させたりすることがあります。

3.睡眠の質の低下

就寝中の室温が低すぎると、身体が緊張状態になり、ぐっすり眠れない状態に。これが蓄積すると、体調不良やストレス、日中の集中力低下などにもつながっていきます。

4.カビ・結露による健康被害

断熱が不十分な家では、結露が発生しやすく、カビの原因になります。カビの胞子はアレルギーや喘息を引き起こすため、特に子どもや高齢者にとって大きなリスクとなります。

■ 健康寿命を延ばす“あたたかい家”とは?

厚生労働省が掲げる「健康寿命」とは、日常生活を自立して過ごせる期間のこと。長生きするだけでなく、元気に過ごす時間をいかに長く保てるかが注目されています。そのためには、毎日の暮らしの質を高めることが不可欠。そして、「住環境」、特に「室温」が与える影響は大きく、家の断熱性能を上げることで病気のリスクを減らし、健康寿命を伸ばすことが可能です。事実、イギリスでは住宅の断熱性能を改善することで、心疾患や呼吸器疾患の患者が減少したというデータもあり、国全体で住宅の断熱改善が進められています。

■ 今すぐできる断熱リフォームの方法

健康リスクを減らすために、断熱性の高い家へリフォームする方法はいくつかあります。中でも効果的で手軽に始めやすいのが「窓の断熱リフォーム」です。

窓からの熱損失は、実に家全体の約50%以上

単板ガラスから複層ガラスやLow-Eガラスへの交換、または既存の窓の内側に内窓(二重窓)を設置することで、冬の寒さ・夏の暑さの両方を軽減できます。

その他の断熱方法

・床下断熱・天井断熱の追加

・断熱材の入れ替え(外壁または室内側)

・玄関ドアの断熱交換

住宅の構造や築年数に応じて、最適な施工方法を選びましょう。

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